FFXI、グラフィック進化への可能性とは

株式会社スクウェア・エニックスは、Microsoft E3 2005 Briefingで公開された、Xbox 360で作られた実験映像を公開した。
 今回公開されたのは、Microsoft E3 2005 Briefingで、「我々が信じるビデオゲームの未来」として公開されたイメージムービーから切り出された、4点のスクリーンショット。制作したのは、同社のMMORPGファイナルファンタジー XI」の開発チーム。これがXbox 360によるリアルタイムレンダリングの映像であることは、会場でも公表されている。

取り敢えず写真を見て貰えばわかりますが
とてつもなく高いクオリティのリアルタイムレンダリングです。
現状のFFXIがウィンドウズプラットフォーム上では
DirectX7ベースというかなり古いものですが、
今回の映像は現状のグラフィックスチップで対応している
DirectX9レベル相当のモノであることは容易に想像が付きます。


現在、PS2Windowsでサービス提供中のFFXI
これにXbox 360が加わることになるのですが…
これでクオリティが上がるかと言えば
100%無いんですよね、PS2が存在する限り。
一昔前ではPS2もゲーム特化型のモンスターマシンでありましたが、
今やPCはそれを遙かに超越したグラフィックス性能を持つようになりました。
しかしながら、PS2との共存のためにグラフィックスに関するてこ入れは
ほとんど行われてこなかったのが実情です。
一番分かりやすいのが
「コーネリアのマント未実装問題
NPCとして出てくるバストゥークのコーネリア嬢。
イベント中はマントがあるのに、何故プレイヤーにグラフィックス実装しないのか!
という声もあります。
それはPS2の処理能力を超えてしまっているかららしいのですが…。
大勢が集まるジュノでは相当な画面処理が必要になり、
更にマントの揺れる処理を加えると凄いことになってしまいます。
むしろPCにも恐ろしくキツイ処理かもしれません。


しかしながら今回の映像を公開した■e。
ただのプレゼン用にしては気合い入れている感じがします。
一つの可能性として
PS3発売を軸にFFXIが進化する
という夢物語も考えてしまいます。
一番のボトルネックであるPS2を排除し、

という構成にすれば今回公開された映像レベルでFFXIがプレイできるのかもしれません。
ただしPS2ユーザーが切り捨てられるので、可能性としては限りなく0ですが。
プロデューサーの田中弘道氏曰く

あのデモ映像を制作したのはXIの開発チームですが、この研究開発プロジェクトは、去年の9月からスタートしています。当時はまだXbox 360とかではなく、ただ次世代機や将来の高性能なPCをターゲットに、表現方法などの技術研究開発をしていたのです。それが将来「ファイナルファンタジー XI」とどういった関係になるかなどはまだまったく決まっていません。また、あの映像をそのまま次のタイトルに使おうといった事もまだ決まっていません。今回のものはXIとは全く違うコンセプトで出すことになるかもしれません。

つまりはFFXIとは別のプロジェクトとして進行する可能性が高い…と。
膨大な書き換え作業を考えれば当たり前の考えですね。


それにしても…PCと同じ高解像度でプレイできるというのは
Xbox 360版、かなり良さそうな話でもあります。
当然ハイビジョンクラス対応のテレビが必要になりますが。
下手にPC買うよりは絶対に安上がりですしね。
当初、Xbox 360版発売の話を聞いて否定的な意見を書きましたが…
技術的側面を掘り下げていくウチに凄く良い物に見えてきました。
PS2からXbox 360に乗り換えるのはかなりお奨めかも…
ただ、PS3版がもしあったらまた別の話になりそうですが。


ここはひとつFFXI-2発売に期待