トリアージ救急(命)の優先順位

今日NHKスペシャルトリアージの事を取り上げていたので見ました。
JR福知山線脱線事故時におけるトリアージ
凄まじい現場の状況で、判断を下す医師・看護士・救急救命士達の苦悩。
黄色タグを付けられ、2時間以上も搬送を待たされる重傷者。
赤タグで溢れた現場で最優先の患者を見分ける判断。
黒タグを付けられた人の遺族感情。


なんかもう、言いようのないプレッシャーと哀しみとがごっちゃになった感じです。
もし自分が医師の立場だったとして、苦しんでいる人に黄色タグをつけて搬送優先度を下げる決断が出来るのか?
逆に自分が怪我人の立場だとして、放置されることに絶えられるのか?
まだ生きている人間に「見込み無し」と簡単に黒タグを付けられるか?
特記事項に何の記載も無い黒タグを付けられた死亡者の家族は、判断過程を知る術すら無いのか?


久々に考えさせられる話でした。
凄惨な現場で、そんな状況が繰り広げられていたなんて。
安全面や管理状況ばかりが取り沙汰される福知山線脱線事故
その影で、救急医療の現場では立ちはだかった課題について解決法の模索が進んでいるんですね。
本当に、今の医療の現場って大変だと思います。


医療制度、医師不足、年金…国が克服しなければ課題が山積しているこの状況、本当に解決されるのでしょうか…