あるある納豆事件に見るテレビの怖さ

もう散々メディアに取り上げられているので詳細は述べませんが…関西テレビが制作した「発掘!あるある大事典II」の
納豆ダイエット効果ねつ造
について。
作った日本テレワーク(といっても、ここも再発注で別のプロダクションに丸投げ同然の事をしているのですが…)は悪い。
発注元で、内容をきちんと確認できていなかった関西テレビも悪い。
しかし、もっと怖いのは、テレビの報道を鵜呑みにしてしまう
視聴者心理
にあるような気がします。


皆さんご存じのように、自分はかなり痩せ体質です。
ここ最近の体重は50キロ台後半です。
納豆、大好きです。
しかしながら毎日摂取しているわけではありません。
むしろ取らない事の方が多いです。
朝の食事取りませんしね。
出張中なんかの時は確実に毎日食べましたね逆に。
だからといってダイエット効果があったのか?と言われても正直分かりません。
食っても食わなくても別に変化しないと思ってました。


今回の放送は、巧みに科学的根拠を列挙、適用して都合の良い方向にねつ造していったケースです。
普通のやらせ番組とは明らかに異なっている感じですね。
この「科学的根拠」について非常に的を射た説明をしている映像を見つけました。


視点・論点まん延するニセ科学」

この話は非常に興味深いです。
個人的には「ゲーム脳」についての説明が非常に驚きでしたが。
何故なら、ここまで明確に「ゲーム脳」に対してキッパリと否定をした方って個人的に見たことが無かったもので…。
調べると、結構色んなところで否定されているみたいで一安心。
日本だけだそうです、ゲーム脳で騒いでるのって(´Д`;)
「しつけの問題を科学に頼ることが問題」
というこの教授の話はまさしく
「異議無し!!」
とパソコンモニターに向かって自分を叫ばせるには十分すぎました。


確か、アニメ「カウボーイビバップ」のある話の時でしたかね。
不気味な宗教の話の回だったと思います。
主人公スパイクが宗教の教祖らしき男に肉薄したときに、その教祖らしき男が言った言葉があります。

人間が作った最高で最低の発明は何だか分かるか?
テレビさ・・・テレビは情報によって人を操り、人から現実感を喪失させていく。そう、いまやテレビこそが宗教なのさ


ネットで調べたらすぐ出てきましたw
第23話「ブレイン・スクラッチ」だそうです。
この回はビバップの中でもかなり現実味を感じる回で、是非とも一度は見ていただきたい話ですね。
ココまで宗教観念やテレビの現実について皮肉った話ってのはなかなか無いと思います。


「テレビこそが宗教」…こんな名台詞なかなか無いですねえ。
今回のメディア報道をみて、改めて思いました。
如何に今の視聴者がメディア報道に踊らされているのかを。
某お昼の司会者が「あの食品が健康に良い」と言ったその翌日、注目された食品がスーパーから消えたり…
ある事件の重要参考人として取材されまくった人が、実はむしろ被害者であったり…。


メディアがこぞって「1」と言えば「0」が「1」になる。
「100」と言えば「1」が「100」にもなる。
もっと視聴者は自分で考えなければいけないはず。
全てメディアの事を信じ切って行動することは、無謀な行為であることに気が付かなければならない。
今回の事件は、ある意味現代の情報社会における影の部分をもう一度見直すきっかけになったのではないか。
自分はそう思います。


貴方の情報、本物ですか?