佐藤順一監督講演会に行ってきた1

今日は早稲田大学で行われた
佐藤順一のでっかい講演会
−サトジュン流素敵なアニメの作り方−

に行ってきました。
早稲田大学の学園祭「早稲田祭」のイベントの1つ…なわけで、最寄り駅の高田馬場駅で降りるとバス停に人だかり。
訳も分からず近づいてみると「早大正門」と書いてあるので取りあえず飛び乗る。
到着するともの凄い人だかりで驚きました。
コミケ並みにすげえwwwww
大学の学園祭は以前FFのメンバー(リグレット)に誘われて行ったことがありますが、比較にならない人の多さ。
とりあえず出発前のゴタゴタ*1のせいで開演時間に間に合いそうにない為急ぎたいのですが、人混みが凄くて全然前に進めない!
東京ゲームショウばりに進めないwwwww
スタッフに何回も場所を聞きながら何とか講演会の行われる場所に到着…。
早稲田広いよ…分かりにくいよ…orz

01.ARIAの癒し効果

会場に入ると既に始まってる模様。
暗闇の中後ろに立ってるとスタッフが空いてる席に誘導してくれました。
親切にありがとう!
ちょうどスクリーンに映っていたのがARIA(1期:ANIMATION)の11話。
「そのオレンジの日々を…」
のっけから( ;∀;) イイハナシダナー
ARIAカンパニーに先輩組後輩組6人が集まって色々な話をした後、先に帰路につく後輩組(藍華・アリス)を見送りに来た灯里が橋の向こう側に消える二人の姿にたまらず声を掛けるあの名シーンktkr
灯里:「あいかちゃぁーーーーーん、ありすちゃぁーーーーーん、またあしたねぇーーーーーーーー」
藍華:「!!大きな声出すの禁止ーーーーーーー!!」
アリス:「………二人ともでっかいうるさいです」
いい話だ…。
見終わって早速監督が一言。
「徹夜明けだから眠くなるねw」
作った本人にも否応なしに来る心地よさwwwww


時間的には約3時間、結構色んな話が聞けました。
こんなに1人の講演を聞くのって初めてでしたね。
メモ取ったら結構な量になっちゃいましたよ。
かいつまんで要所だけピックアップしていきますかね。

02.ケロロ軍曹劇場版3については後で結構怒られたw

大変だそうですwww
ガンダム絡みの話では、ガンダムのネタをやる所で
「どうせなら申請して本物使ってしまえ!」
という事になり許可が下りて本物そっくりのオケを実際に作ってやったという仰天エピソードが(;´∀`)
その後怒られたそうですがwwwww
某ヤ○トについてはイントロがホントそのままでやはり怒られたとかwww
ケロロ軍曹劇場版第4弾では自重するそうですが
監督、期待してますよ(・∀・)

03.新人キャストの話

割と新人を主人公のキャストとして採用する事が多い佐藤監督。
そのことについて聞かれると

  • 主人公と共に成長させる
  • 見る側にとっても「初めてのお友達」という感覚にさせる

事から採用することが多いのだとか。
ARIAに関しては灯里役の葉月さんは凄くガチガチだったそうで
「目の前で演技指導していてもうなずきも何もしない、聞こえているのか聞こえていないのか分からなかった」
と言われるほど緊張していたようです。
そんな葉月さんも周囲の人に助けられながら成長。
最終回では完璧な泣きの演技をこなせるようになったわけです。

04.キャラ作成時

キャラクター作りにおいて気をつけている点は?という問いに対しては

  • バランスに気をつける
  • 「意外」な部分を必ず
  • 主人公は「優等生」ではなく「友達」

という所に気をつけているそうです。
バランスというのは、そのキャラクターの性格において「意外」なポイントを「極端すぎず軽すぎず」といったバランスに注意しながら作っていく点にあるそうです。
どこか抜けている点があるけれども、それが余りにも常識から逸脱していてはダメ。
そして主人公である場合は完璧な優等生ではなく上記の点を踏まえつつ親しみを持ちやすい友達にいそうな性格付けにしていく、と。
おジャ魔女どれみ」におけるどれみがこの条件において一番分かりやすいキャラクターでしょう。

05.駄目さは時代で変わる

セーラームーンをやっていた時、主人公の顔がギャグ顔になるのはあり得なかった
そうです。
監督は「きんぎょ注意報!」等でギャグ顔の使い処に定評がある人ですが、「セーラームーン」に関しては元が少女漫画*2だったため、こういう反対意見が出たそうです。
今じゃ当たり前にも感じますが、こういう「駄目な」表現も時代の流れで変わってきているそうで
しゅごキャラにおいては「変態!」というセリフが出てくることに驚いた」
そうで(;´Д`)
流石の監督でもこれにはビックリ。
こういうのも時代の変化なんですねえ…。

06.セーラームーンは戦隊物+変身シーンは合体ロボット?

セーラームーンと言えば5人のヒロイン達。
基本軸となっているのは「男の子向けの戦隊物」だそうです。
言われてみれば確かに戦隊物ですよね。
内容が少女漫画なだけ。
加えて変身シーンの絵コンテについて
「変身中に首や手首、足などにクローズアップが行くのはそのまま合体ロボットの合体シーンと同じ手法」
言われてみれば確かにそうだ(;´Д`)
この話は目から鱗でしたね。





と段々眠くなってきました…(現在深夜3時)
結構書きたいことがまだまだあるんでまた分割しますorz
…安易に分割して歯切れ悪くしたくないんですが、一応明日(というか今日)仕事有るんで(´・ω・`)

*1:色々あったんですよ、色々…

*2:きんぎょ注意報!」も一応少女漫画ではあるが、ギャグ主体の異色作であった